2013年08月27日

日本語は自転車の補助輪のイメージ

 ほとんど人は英単語の意味を日本語で覚えています。まず手始めに、自分がわかっていると思っている単語から英英辞書で引いて、英語でどう言われているのか確認していってはどうでしょう? 

 まったく自転車に乗れない人が、最初は補助輪をつけて自転車を運転し、慣れたところで補助輪をはずすようなイメージです。

 現在はおそらくほとんどの人が、日本語という補助輪をつけたまま自転車に乗っています。

 そうすることによって日本語を介して英語を理解するという、通訳者や翻訳家の回路(あるいは迂回路と言ってもいいと思います)を頭の中に強固に作り上げているのです。

 私はふだん電子辞書を使っているので、英和と和英と英英を縦横無尽にジャンプしています。

 わからない単語があったとき、それをポケット電子辞書の英英辞書で調べます。英和を使うこともありますが、ジャンプ機能で英英辞書を引くよう心がけていきます。

 調べた単語が英語ではどのように説明されているのか、英語を英語で理解したいからです。

 あるいは別の言葉で言うと、何とか日本語を介さず英語を理解したい、日本語を外したいからです
posted by 佐藤 at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なぜ英単語を日本語で覚えざるを得ないのか

 では、なぜ私たちは英単語の意味を日本語で覚えてしまうのでしょうか。

 主な理由は、大学入試の長文読解にあるということは再三述べてきました。

 当時、私が受験勉強をしているころ、日本語で読んでも内容を理解しづらい文章を英語で読むことを要求されました。

 あの難しい英文の内容を理解しているか問われるのですが、英語を英語のまま理解することはできないので、英語を読んだ先から1つ1つ日本語に変換していき、その変換した日本語で内容を理解するというプロセスを取りました。

 そのためには英単語の意味を日本語で覚えている必要があったのです。

 もう1つは、英語ができる人といったときに通訳者や翻訳家などをイメージし、その人たちの方法を参考にしていたことだと思います。

 私が中学生や高校生のころは英語ができる人はテストの点がいい人でした。つまり、英語を読んで日本語で理解できる人、その結果としてテストの点数がいい人が、英語ができる人だと思っていました。

 それが大学生になって、あるいは社会人になってからは英語のプロや達人はいったい誰? と言われて思い浮かべたのは、通訳者や翻訳家、映画の字幕を書く人たちでした。

 当時、彼らが英語を駆使して活躍する姿に憧れたりもしました。

 彼らに共通しているのは、日本語に訳してお金をもらうということです。その人たちにとっては、英単語の意味を日本語で持つことは仕事上必要なことなのです。

 何を目指して、何を目標にして英語を学ぶのか、もう一度改める必要がありそうです。
posted by 佐藤 at 06:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

単語テストと同時通訳の訓練は似ている?

 その昔、私は同時通訳者になるための訓練を受けたことがあります。ニュースなどで活躍している同時通訳者にあこがれて、自分もなりたいと思ったからでした。

 専門学校に通いましたが、その訓練の1つに、動詞を聞いてすぐ日本語の意味を言うというものがありました。

 当時はカセットテープでしたが、動詞だけが admit … allow … reconcile …のように、3〜4秒間隔で言われます。

 その動詞を聞いて、すぐ「認める」、「許可する」、「和解させる」……と日本語の意味を答えるという反射神経を鍛えるものでした。

 同時通訳者は日本語に訳して初めてお金をもらう仕事ですから、このトレーニング法は同時通訳者には必要なことです。

 単語テストはどこかこれに似ているように思います。

 けれども、同時通訳者を目指しているわけではない多くの学習者にとって、日本語の意味を言えることが果たして本当に必要でしょうか。
posted by 佐藤 at 06:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

単語の意味から日本語を外す(1)

 先ほど英英辞書を使って日本語を補助輪のように徐々に外していくと言いました。さらに大雑把に覚える覚え方もあります。

 単語集を作るとき、よく同意語や反意語を載せることがあります。

 capture の同意語に catch をあて、counterfeit の同意語に fake をあてたりします。

 それぞれ「捕まえる」、「偽の」という意味ですが、同じような意味の単語をいっしょに関連付けて覚えるほうが覚えやすく、忘れづらいからです。

 例えば feed、award、provide、assign をオックスフォード英英辞典で調べると

 feed:to give food to a person or an animal

 award:to make an official decision to give sth to sb as a payment, prize, etc

 provide:to give sth to sb or make it available for them to use

 assign:to give sb that they can use, or some work or responsibility

 grant:to agree to give sb what they ask for, especially formal or legal permission to do sth

 となります。

 give に下線を引きましたが、みんな give を使って説明されています。そこでこれらの単語はだいたいgive と同じような意味だと覚えてはどうでしょうか? 

 feed は特に food を give するんだな、

 とか、

 award は prize を give し

 provide は material や medical care を、

 assign は work を give し

 grant は permission を give するんだくらいに、

 ゆるく覚えます。

 feed 「に食べ物を与える」、award 「(賞など)を与える」、provide 「供給する」、assign 「(仕事など)を割り当てる」と日本語の意味をいちいち覚えることが本当に必要でしょうか?

 change もそうです。amend は law などを変えるんだな、alter は opinion や price を変えrevise は estimate「見積もり」や figure 「数字」を変えるんだなと、大まかに覚えます。

 どういう名詞と一緒に使われるかを意識することで、その単語の雰囲気がわかると思います。

 change trains や change clothes と電車を変えたり(乗り換えたり)、服を変えるときには change は使うけど、revise trains や amend clothes とは言わないということのほうが、「改正、修正する」、「訂正する」など日本語を覚えるより大切な情報になります。

 ただ、ここで発音は抜け落ちています。英語の説明や例文を読みあげてくれる英英辞書があればなあといつも思っています。
posted by 佐藤 at 05:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

英単語の意味から日本語を外す(2)

 たとえば renew という単語があります。

 ビジネス関連で
 renew a contract 「契約を更新する」と使ったり、

 病気・健康関連で
 renew my health 「健康を回復する」と使ったり、

 図書館関連で
 renew a book 「本の貸し出しを延長する」と使ったり、

 いろいろな場面、状況で使える単語です。

 今までなら日本語の意味を覚えていましたが、状況に応じて「更新する」ととったり、「回復する」ととったり、「継続して借りる」ととったりする単語に対していちいち日本語の意味を覚えておく必要はあるのでしょうか?

 これをもっと大雑把に、 re- は「再び」という意味なので、大まかに「再び新しくする」と覚えておいて、「契約を再び新しくする」、「健康を再び新しくする」、「本を再び新しくする」ぐらいに、大まかに捉えます。

 さらにもっと進化させて「contract をまた new する」、「health をまた new する」「book をまたnew する」ように徐々に英語に切り替えていくのはどうでしょうか?
posted by 佐藤 at 05:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

英単語の意味から日本語を外す(3)

 単語を覚えるのに一番いい方法は実生活を通して単語を覚えることです。英語を母国語としている人が単語を覚えていくやり方です。

 留学などで、実際に英語圏で生活できる人がする手っ取り早いやり方だと思います。

 緑色のほうれん草を目の前にして spinach と言うのを聞いていれば、ああこの草が spinach だと覚えます。

 ジューサー(ミキサー)を指しながら blender と言っていれば、野菜や果物を砕いてジュースを作る機械は blender と言うのだと覚えます。

 これができればいいのですが、多くの人は留学などしませんし、海外で生活する機会などありません。日本国内で日常生活を送っていて単語が増えていくことはありません。

 そこで疑似体験としてイラストを使った単語集をお勧めします。

 Longman から出ている WORD by WORD などの PICTURE DICTIONARY は日本語が一切使われずイラストとそれを表す英語が書かれているだけです。

 イラストを見ながらその単語を覚えれば、実物を見て覚えるよりも印象は薄いでしょうが、日本語で「ほうれん草」と覚えるよりはインパクトは強いと思います。

 イラストや写真などの具体的なイメージと結びつけることで、文字情報だけで覚えるよりも記憶に残りやすくなります。

 このように、イラストや写真と一緒に覚えられる単語は、日本語を介さずイラストや写真と結び付けてはどうでしょうか?

 spinach や clock、coffee などの実体のある名詞、また、run や think、argue などやはりイラストにできる動詞、前置詞でも on 「〜の上に」や under 「〜の下に」、形容詞や副詞でも、とにかくイラストや写真で表すことができるものはそれと結びつけて覚えます。

 また、DVD を見ながら画面の映像と英語を結びつけて覚えるのも効果的です。

 男性ががっかりしている場面があり、それを回想するようにその恋人が He was disappointed. と言えば、男性ががっかりしている顔の表情や、その原因なども結びついて disappointed を覚えることができます。

 コツは音声も字幕もなるべく日本語にしないことです。日本語は自転車の補助輪ですから何とか外すことを心がけてください。

 それでも何か物足りなさを感じるようなら、英英辞書にある英語の説明を読んで理解を深めていくのもいいと思います。
posted by 佐藤 at 05:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本語の助けをいつまで借り続けるのか

 どうして1つ1つ単語の意味を日本語で覚えるのでしょうか? もっと大まかに覚えてもいいのではないでしょうか? あるいはもっと踏み込んで日本語で意味を覚えることが果たして必要なのでしょうか?

 英語を勉強する動機にもよりますが、通訳者や翻訳家のように日本語と英語の間に立って一方を他方の言語に訳す必要がないのなら、英単語の意味を日本語で覚える必要性はありません

 学校では、母国語である日本語の助けを借りて英語を覚えます。英語を聞いたり見たりしても、意味がわからなければただの記号だからです。

 つまり、意味がわからない限り、それが英語だろうが大昔のシュメール語だろうがたいした違いはないのです。

 そこで、とりあえず同じような意味の日本語を英単語にあてがい、意味を理解するようにしました。
けれども、これは自然な姿でしょうか?

 英語で会話をしている最中に、相手の言葉をいったん日本語に訳して、さらに自分が言いたいことを日本語で考えて、それを英語に訳すということは必要なのでしょうか? 

 私たちが使う日本語を考えてみましょう。私たちは日本語で会話をしているときに、相手の言葉をいったん別の国の言葉――英語でも中国語でも――に置き換えているでしょうか? 

 日本語は日本語のまま受け取って、そして日本語で返しています。

 会話は会話であって、「同時通訳」ではありません。

 だから、コミュニケーションツールとしての英語を身につけるには、いつまでも日本語を介することをやめて、英語だけにすることを目標にしてはどうでしょうか?
posted by 佐藤 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月26日

日本語と英語の棲み分け

 18歳になる私の姪が、小さいころ保育園から小学校低学年まで3〜4年間父親の仕事の都合で、シンガポールで生活をし、インターナショナルスクールに通っていました。

 先生はカナダ人で、授業はすべて英語で行われていたそうです。もちろん日本語を使う人はいなかったので、日本語が入る余地などなかったのです。

 初めは何を言っているのかわからなかったそうですが、見よう見まねで話しているうちに何とか英語で友だちや先生とコミュニケーションが取れるようになったといいます。

 また当時、日本から赴任してきたビジネスマンとその家族が近所に多くいて、放課後は日本人の友だちと日本語で遊び、家に帰ってからは両親や兄弟は日本人なので日本語で話していたそうです。

 自分の頭の中では英語と日本語が別々に存在し、学校と家庭で使い分けていて何の違和感もなかったそうです。

 ところが日本に帰ってきてから何年かして、中学で再び英語を勉強し始めます。すると英語がわからなくなってしまったと言います。

 彼女は、シンガポールでは文法なんか教えられることがなかったので、先生の文法の説明を聞いて英語がわからなくなったと言います。それもあると思いますが、私はそれが主な原因ではないとにらんでいます。

 私の姪は日本の中学校の英語の授業で初めて英単語の意味を日本語で覚えたのです。シンガポールではそんな経験をしたことはなかったのです。

 つまり中学の英語の授業を受けたとき初めて彼女の頭の中で、英語と日本語がリンクしてしまったのです

 それまで頭の中で英語は英語、日本語は日本語で存在した、交わることのなかった2つのまったく異なる言語が中学で英単語の意味を日本語で覚えたことで、どんな英語を読んでも聞いてもすべて頭の中で日本語に変換されて、変換した日本語で意味をとるという回路が出来上がってしまったのです。

 また、その子のお兄さん(私の甥)もインターナショナルスクールに通って、英語でコミュニケーションがとれるようになったそうです。

 日本に帰ってきて中学では英語はいつもできていて友だちからも一目置かれていたそうです。英語ができるというので友だちは彼によく単語の意味を聞いたそうです。

 ところがその甥は、日本人の友だちが単語の意味を日本語でどういうのか聞いてくることにすごく違和感を覚えたと言いました。

 どうして単語の意味を日本語で言わなければいけないのか、彼には経験がなかったのです。
posted by 佐藤 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今の単語の覚え方で、会話(リスニングとスピーキング)に対応できるか

 単語には「つづり」と「発音」という2つの側面があります。英語を読むときはつづりを見て何の単語かを判断していきますが、これは学校の授業でさんざんやってきました。

 問題は発音です。当時、私が学生の頃は、大学入試にリスニングテストがありませんでしたから、正しい発音などほとんど身につけていません。

 英文を読んで理解するだけでしたから、単語をローマ字読みしても全く問題ありませんでした。つまり大学入試の長文読解に対応した単語の覚え方をしていたのです。

 読むときにつづりがわからなければ単語を認識できないのと同様に、発音を正しく覚えていなければ英語を聞いていてどの単語か認識できません。

 会話(リスニングとリーディング)のときには、長文読解の時とは単語の覚え方もまったく違ったアプローチになります。英単語の意味を日本語で言えても、英語を聞いたり話したりすることはできません。

 英語が聞けて、話せるようになるためには、単語を覚えるとはどういうことなのか考え直す必要があります
posted by 佐藤 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

発音記号は果たして有効か

 単語集や教材を作る時、よく発音記号を付けます。ただこの発音記号は、載せるかどうかるかどうか出版元と話し合うことがあります。

 制作サイドとしては、発音記号をつけると作業が大幅に増えます。

 原稿段階で発音記号を調べて見出し語の1つ1つに付けていくだけでなく、本として完成させるまでに発音記号に間違いがないかどうか何度もチェックしなければなりません。

 さらにCDの録音時に、発音記号通りにナレーターが発音しているかどうかにも気を配る必要があります。作業が増えれば、その分間違う可能性も増えるので、手間も時間もかかるのです。

 手間も時間もかかれば、当然お金もかかります。

 そしてもうひとつ。これがもしかしたら発音記号をつけ渋る一番大きな原因かもしれませんが、それだけ手間とお金を費やしても、果たしてどれだけの人が発音記号を読めて、その通りに発音できるのか疑わしいことです。

 実際のところ、ほとんどの人は発音記号を見ても、それがどういう口や舌、唇の動きになるのかわからないのではないでしょうか。

 利用されないものを、お金や時間をかけて載せることに意味はあるのかということも、発音記号を載せることに疑問を持つ1つです。
posted by 佐藤 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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