2013年08月28日

【2】使える take と使えない take

 じつは完全準拠版の場合、その単語がそれまでに出てきていれば使えるかというと、そうとも限らないケースがあります。

 単語によって、1つの英単語でも複数の意味を持つものがある、ということを覚えているでしょうか。

 やっかいなことに、それが特に顕著なのが go や make、have、take などの、“基本動詞”と呼ばれるものに多いのです。

 その典型的な例が、この問題(2)です。


 (2) He ( take ) a bus to the zoo yesterday.


 この20〜21ページでは take の過去形である took が取り上げられていたので、それを問う問題を作成しました。

 ところがもしやと思い巻末の単語一覧表でチェックすると、take a picture や take a bath、またtake +人+ to …「〜を…に連れて行く」という意味の take はすでに習っていたのですが、「〜(乗り物)に乗る」という意味はまだ未習であることが判明しました。

 同じ take なので、意味は違っていても take a bus はそのまま残したいところですが、たとえそれが日本語の意味の違いでも、習っていなければ使ってはいけない制約があるのです。


 He ( take ) Mika to the zoo yesterday.


 と、「〜を…に連れて行く」という意味の take を使って問題文を作り直します。

 さらに手を緩めることなく、zoo と yesterday はすでに習っているか照合します。

 park や station も頭に浮かびましたが、私の印象ではこれらはドリルでよく使われる単語で、例文がワンパターン化してしまいます。

 結局、zoo は未習であることが判明して没にし、library を1年で習っていたので、2年の準拠版ドリルでもう一度使い、1年生の復習もしてもらおうと考えました。

 yesterday は20ページに載っているのでそのまま使って、


 He ( take ) Mika to the library yesterday.


 にしました。

 このように、いずれも本当に簡単な文なのですが、気が遠くなるほど手間がかかり、執筆者の頭を悩ませるのです。

 中学の英語の教科書では、膨大な量の英語のほんの一部が中1用,中2用、中3用に分けられています。裏を返せばそれ以外の英語(ほとんどの英語)は切り捨てられています

 その厳選された英語をもとに準拠版ドリルを作ります。例えば20〜21ページを作るときには、その中2までの英語をさらに絞り込んで作ります。その手かせ足かせの状態で英文を絞り出していきます。
posted by 佐藤 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。