2013年08月28日

英文和訳にも和文英訳にも向かない現在完了

 英語にはさまざまな「時制」があって、なかには日本人には理解しづらいものも多々あります。その典型的なものが、おもに中学3年生で習う「現在完了時制」です。

 みなさんは覚えているでしょうか。学校では、現在完了には次の4つの意味があると教えています。

 ・「継続(〜しているところだ)」

 ・「経験(〜したことがある)」

 ・「完了(ちょうど〜したところだ)」

 ・「結果(〔…した結果〕〜になった」

 この中でも「完了」と「結果」は、日本語に表しづらい時制です。過去時制との違いを日本語で表すことがとても難しいのです。英作文の問題です。


 私は定期券をなくしました。


これを英語に直すと、過去形のI lost my train pass.と、結果を表す現在完了のI have lost my train pass. の2つの答えが考えられます。

 過去形の場合、過去のある時に定期券を「なくした」という意味です。過去の出来事としてとらえているので、今は見つかって手元にあるかもしれないし、まだ見つかっていないかもしれません。

 それに対して結果を表す現在完了の場合は、「過去のある時に定期券をなくしてしまって、その結果として今、持っていない」と、「今」のことにも言及しています。

 こうすると、過去形で言われていても、今も手元に定期券がなくて探していることがわかります。

 日本語では、現在完了の「結果」を端的に表す言葉を持ち合わせていません。したがって上の日本文を英語に訳す問題を作成すると、have lostとlostの2つ答えが出てしまいます。
posted by 佐藤 at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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